GMをする時に直面する一つの問題、シナリオ。
みなさんはどうやってシナリオの準備をしていますか?
- ルールブックに載っているシナリオを使う
- シナリオ集を買って使用する(公式・同人・無料配布)
- 自作シナリオを作成する
大きく分けると3つに分類できます。
今回はその中でもルールブックに乗っているシナリオを使う場合の利点や、コツを解説していきます。
最初に大切な前提として、私がGMをする時に重視するのは全員で楽しむことです。
前提が違う方にはこの方法は参考にはなるかもですが、楽しいシナリオとなる保証はありません。
私がGMをする時に重視するのは全員で楽しむこと
ここから先は、TRPGでよく使う単語を多く取り扱います。
分からない単語とかが出たら、こちらで確認してみて下さい。
シナリオを読む時の一番のコツ!!
最初に結論を書いておきます。
長年、色んなシナリオを遊んで、成功も失敗もしてきた私が導き出した一つの答え、それは
- シナリオを3回読むこと
です。
え、それだけ?って思うかもしれませんが、これには経験に基づいた理由があります。
ここからは理由を解説していきます。
ルールブックに載っているシナリオを使うメリット
まずはルールブックに載っているシナリオを使うメリットを見ていきましょう。
ルールブックに載っているシナリオは、会社やシステムごとに特色のある作り方がされています。
その中でも特に「はじめてシステムに触れる人向けのシナリオが多い」のが特徴になっています。
シナリオの中で世界観の説明や、ルールで分かりづらいところはページ指定して参照できることが多いです。
敵のデータ等も同じルールブック内に書かれていることが多く、ルールブック1冊で完結するのが利点です。
- はじめてシステムに触れる人向けのシナリオが多い
- 分かりづらい世界観の補足や、ルールへの参照ページが書かれている
- 追加のデータが必要なく、ルールブック1冊で完結する
シナリオの読み方のコツをステップ順に
最初に私は一番のコツとして
- シナリオを3回読むこと
こう書きましたが、ただただ何も考えずに読んでも意味はありません。
1回目、2回目、3回目に分けてそれぞれの読み方を解説していきます。
1回目のシナリオ読み
1回目ではシナリオを頭から読んで、話のあらすじを確認します。
システムによっては最初にプリプレイ(準備)の項目があり、そこにあらすじが書いてあるものもありますが、それも読みつつ、全体を頭からとりあえず読んでいきます。
分からない単語や用語が出てきたら、メモを取るか付箋を貼っておきましょう。
ここでルールを読みに戻らないのがここでのコツです。
とりあえず読んで話の流れを掴むためですので、無視して読み進めましょう。
読み終わったら、ストーリーの流れがなんとなく掴めていると思います。
誰が助けるべきヒロインで、ライバルで、敵なのかそれを把握することがここでは大切です。
- 話のあらすじを確認する
- 登場するNPCを確認する
- ルールの不明点はここでは戻って見ずにストーリーの確認をする
2回目のシナリオ読み
2回目ではPCの目線に立ってシナリオを読み進めます。
頭から順に読み進めていきますが、PLたちが
- どういう心境で進めているのか
- 情報は何を持っているのか
- 何が疑問点なのか
- この先の不安点はあるのか
と、どう思っているのかに注意して読み進めていきます。
ここでルール上の疑問点があったら、ルールを確認します。GMとして説明できるようにしておきましょう。
ルールのページに付箋を貼っておくだけでも大丈夫です。
- PLがどう思ってシナリオを進めているのかを考えながら読み進める
- ルールの疑問点は説明できるようにしておく
3回目のシナリオ読み
3回目ではGMの目線に立ってシナリオを読み進めます。
ここまで2回読んでいますから、大体の流れは頭に入っていると思います。
私はここではNPCに注目してシナリオを読むようにしています。
- どういうキャラなのか
- 想い・願い・目的はどうなのか
- 最終的にどうしたいのか
- 最後はどうなるのか
これらの項目をGMとして確認していきます。
シナリオに書いていない場合は、全体像から想像して答えを用意しておきます。
- NPCを深く理解できるように確認する
- シナリオに書いていない内容を自身で保管しておく
不安点の書き出し
次に不安なところ、失敗しそうなところの書き出しを行います。
ロールプレイや台詞喋りが苦手な方は伝えるべきところをハッキリとさせておきましょう。
ルールが不安な時はそのルールを別に書き出したメモを作り、すぐに見れるようにしておきましょう。
私はここからは煮詰めの段階として、PCの取りそうな行動を妄想していきます。
- どんなキャラクターが出てくるのか
- ここでPCの取りそうな行動はいくつあって、それに対する回答をどうするか
- NPCで自由に会話する場合、口調はどんな感じにするのか
PCのとりそうな行動を妄想するは、
この記事と対になっている「TRPG自作シナリオの作り方・コツ、教えます!!」で1番のコツとして紹介した奴です。
- 不安なところをフォローできるようにしておく
- シナリオに書いていない、予想外を想定して決めておく
データの確認
最後に戦闘面のデータを確認します。
ルールブックに載っているシナリオはバランスの取れているシナリオも多く、サンプルキャラクターを使用すれば難なくクリアできる何度だとは思います。
時間に余裕があれば、戦闘ルールの確認と合わせてサンプルキャラクターで模擬戦闘をします。
模擬戦闘をしておくと、サンプルキャラクターの特徴が掴めるのでセッション時に助言がしやすくなるのが利点です。
- 戦闘データの確認、ボスの行動や特殊な状況
- 時間があれば模擬戦をしておくと、不安がグッと減る
最後に大切なこと(いつでも大切なこと!!)
最初に私が重視していることをお話ししました。
- 全員で楽しむこと
全員にはGMであるあなた自身も含まれます。
セッション中に思いもよらないことや想定していない事、シナリオに書いてないことは発生するかもしれません。
その際にあなたが取るべき行動は2つです。
- 面白いと思って、シナリオを合わせる
- 私には活かせれないから諦めてもらう
色んな思いがあるでしょうが、自分のできる範囲であなた自身も楽しむために勇気を出してみましょう。
とはいえ、諦めてもらうのは心苦しいと思うこともあるでしょう。
この時に使える魔法の言葉をお教えします。
- シナリオにない方向に進んじゃって本当に困るから、今回は勘弁して
私は正直に言う事は悪いことではないと思います。
普通に遊んでる良いPLたちは、「それじゃあ仕方ないね」って笑顔で許してくれますから。
そして、セッション後にそのことを自分から切り出しましょう。
その際にみんなであの時の行動をしていたら、どういう展開になったのかと話を膨らませましょう。
実現はしなかったけど、こういうイレギュラーは次のあなたのGMの時に活きてきます。
別のシナリオについて知りたい方はリンクを参照してみて下さい。
- ルールブックに載っているシナリオを使う
- シナリオ集を買って使用する(公式・同人・無料配布)
- 自作シナリオを作成する
では、楽しいGMライフを!!