GMをする時に直面する一つの問題、シナリオ。
みなさんはどうやってシナリオの準備をしていますか?
- ルールブックに載っているシナリオを使う
- シナリオ集を買って使用する(公式・同人・無料配布)
- 自作シナリオを作成する
大きく分けると3つに分類できます。
今回はその中でもシナリオ集を買って使用する場合の利点や、コツを解説していきます。
最初に大切な前提として、私がGMをする時に重視するのは全員で楽しむことです。
前提が違う方にはこの方法は参考にはなるかもですが、楽しいシナリオとなる保証はありません。
私がGMをする時に重視するのは全員で楽しむこと
ここから先は、TRPGでよく使う単語を多く取り扱います。
分からない単語とかが出たら、こちらで確認してみて下さい。
他の2つの場合については別記事で作成してありますので、興味のある方は見てみて下さい。
ルールブックに載っているシナリオを使う
自作シナリオを作成する
シナリオを読む時の一番のコツ!!
最初に結論を書いておきます。
長年、色んなシナリオを遊んで、成功も失敗もしてきた私が導き出した一つの答え、それは
- シナリオを3回読むこと
です。
え、それだけ?って思うかもしれませんが、これには経験に基づいた理由があります。
ここからは理由を解説していきます。
購入したシナリオを使うメリット
まずは購入したシナリオを使うメリットを見ていきましょう。
最初に上げるべきメリットはやはり、その数が多い事です。
公式から出ているシナリオ集なら10本以上入っているものも多く、1本200円くらいで買える計算になります。
同人の場合は、シナリオの感想もネット上にたくさん出ているので、興味を持ってる人同士で募集をかけやすいです。
購入経路も色々なパターンがあり、自分が利用しているサイトを通して購入できることが多いです。
- シナリオ1本あたりの値段が安価で、気軽に購入しやすい
- 公式シナリオ集は1冊に含まれているシナリオ数が10本以上と非常に多い
- シナリオの感想が多く出ており、気になる人同士で募集をかけやすい
購入したシナリオの注意点
購入したシナリオを使用する際の注意点を紹介します。
これを頭に入れておくだけで、グッとシナリオが読みやすくなります。
公式シナリオ集は作りが安定しており構成が決まっているものが多いですが、データ等で別書籍を参照する必要が多くあります。(エネミーデータや特殊能力など)
同人シナリオは個々人で作られているため、書き方がバラバラです。
読みやすいシナリオもありますが、作者の意図が読みづらいシナリオも中にはあります。
何を目的に遊ぶものなのか書かれていないものもあり、読むのに少しコツがいるかもしれません。
ルールブックに載っているシナリオを使う場合よりも、読むのが難しい印象があります。
- データ類が入っていないため、必要な書籍を準備する必要がある
- 書き方が作者ごとに違うため、読みやすさに差がある
- シナリオの目的・意図を読み解くのにコツが必要になる
- ルールブックに乗っているシナリオを使う場合よりも難しい
シナリオの読み方のコツをステップ順に
最初に私は一番のコツとして
- シナリオを3回読むこと
こう書きましたが、ただただ何も考えずに読んでも意味はありません。
1回目、2回目、3回目に分けてそれぞれの読み方を解説していきます。
ルールブックに載っているシナリオを使う の記事の内容と重複することもありますが、難しい面があるため内容が多少複雑になっています。
1回目のシナリオ読み
1回目ではシナリオを頭から読んで、シナリオの目的と話のあらすじを確認します。
システムによっては最初にプリプレイ(準備)の項目があり、そこにあらすじが書いてあるものもありますが、それも読みつつ、全体を頭からとりあえず読んでいきます。
分からない単語や用語が出てきたら、メモを取るか付箋を貼っておきましょう。
ここでルールを読みに戻らないのがここでのコツです。
とりあえず読んで話の流れを掴むためですので、無視して読み進めましょう。
読み終わったら、ストーリーの流れがなんとなく掴めていると思います。
誰が助けるべきヒロインで、ライバルで、敵なのかそれを把握することがここでは大切です。
シナリオの目的(楽しみどころ)を掴めてない場合は、掴めるまで繰り返し読みましょう。
- シナリオの目的と話のあらすじを確認する
- 登場するNPCを確認する
- ルールの不明点はここでは戻って見ずにストーリーの確認をする
- シナリオの目的(楽しみどころ)を絶対に掴む
2回目のシナリオ読み
2回目ではPCの目線に立ってシナリオを読み進めます。
頭から順に読み進めていきますが、PLたちが
- どういう心境で進めているのか
- 情報は何を持っているのか
- 何が疑問点なのか
- この先の不安点はあるのか
と、どう思っているのかに注意して読み進めていきます。
ここでルール上の疑問点があったら、ルールを確認します。GMとして説明できるようにしておきましょう。
ルールのページに付箋を貼っておくだけでも大丈夫です。
PCの目線で読み進めて、シナリオの目的(楽しみどころ)は達成できているかも確認しましょう。
- PLがどう思ってシナリオを進めているのかを考えながら読み進める
- ルールの疑問点は説明できるようにしておく
- シナリオの目的(楽しみどころ)を達成できるかどうか確認する
3回目のシナリオ読み
3回目ではGMの目線に立ってシナリオを読み進めます。
ここまで2回読んでいますから、大体の流れは頭に入っていると思います。
私はここではNPCに注目してシナリオを読むようにしています。
- どういうキャラなのか
- 想い・願い・目的はどうなのか
- 最終的にどうしたいのか
- 最後はどうなるのか
これらの項目をGMとして確認していきます。
シナリオに書いていない場合は、全体像から想像して答えを用意しておきます。
シナリオの目的に沿わない場合にGM(私自身)がどうするか、ここで決めておきます。
- NPCを深く理解できるように確認する
- シナリオに書いていない内容を自身で保管しておく
- シナリオの目的が揺らぐ場合の回答を決めておく
不安点の書き出し
次に不安なところ、失敗しそうなところの書き出しを行います。
ロールプレイや台詞喋りが苦手な方は伝えるべきところをハッキリとさせておきましょう。
ルールが不安な時はそのルールを別に書き出したメモを作り、すぐに見れるようにしておきましょう。
私はここからは煮詰めの段階として、PCの取りそうな行動を妄想していきます。
- どんなキャラクターが出てくるのか
- ここでPCの取りそうな行動はいくつあって、それに対する回答をどうするか
- NPCで自由に会話する場合、口調はどんな感じにするのか
PCのとりそうな行動を妄想するは、
この記事と対になっている「TRPG自作シナリオの作り方・コツ、教えます!!」で1番のコツとして紹介した奴です。
- 不安なところをフォローできるようにしておく
- シナリオに書いていない、予想外を想定して決めておく
データの確認
最後に戦闘面のデータを確認します。
ルールブックに載っているシナリオはバランスの取れているシナリオも多く、サンプルキャラクターを使用すれば難なくクリアできる何度だとは思います。
時間に余裕があれば、戦闘ルールの確認と合わせてサンプルキャラクターで模擬戦闘をします。
模擬戦闘をしておくと、サンプルキャラクターの特徴が掴めるのでセッション時に助言がしやすくなるのが利点です。
- 戦闘データの確認、ボスの行動や特殊な状況
- 時間があれば模擬戦をしておくと、不安がグッと減る
最後に大切なこと(いつでも大切なこと!!)
最初に私が重視していることをお話ししました。
- 全員で楽しむこと
全員にはGMであるあなた自身も含まれます。
セッション中に思いもよらないことや想定していない事、シナリオに書いてないことは発生するかもしれません。
その際にあなたが取るべき行動は2つです。
- 面白いと思って、シナリオを合わせる
- 私には活かせれないから諦めてもらう
色んな思いがあるでしょうが、自分のできる範囲であなた自身も楽しむために勇気を出してみましょう。
とはいえ、諦めてもらうのは心苦しいと思うこともあるでしょう。
この時に使える魔法の言葉をお教えします。
- シナリオにない方向に進んじゃって本当に困るから、今回は勘弁して
私は正直に言う事は悪いことではないと思います。
普通に遊んでる良いPLたちは、「それじゃあ仕方ないね」って笑顔で許してくれますから。
そして、セッション後にそのことを自分から切り出しましょう。
その際にみんなであの時の行動をしていたら、どういう展開になったのかと話を膨らませましょう。
実現はしなかったけど、こういうイレギュラーは次のあなたのGMの時に活きてきます。
他のシナリオについて知りたい方は別記事を参照ください。
- ルールブックに載っているシナリオを使う
- シナリオ集を買って使用する(公式・同人・無料配布)
- 自作シナリオを作成する
では、楽しいGMライフを!!